変わりたいのに変われない理由
もっとキレイになりたい。
もっとカッコよくなりたい。
外見だけでなく、内面から魅力的な人になりたい。
そう思って、ダイエットや美容、筋トレ、食生活の改善、心のお稽古などを初めるけれど、なかなか続かなくて三日坊主で終わる。
最初はやる気に満ちているのに、日を重ねる毎に、面倒くさくなったり、忙しいとか体調がおかしいなどとやらなくてすむ理由をつけてやめてしまう。
ほとんどの人はそういう経験があると思います。
ダイエットして痩せる、筋トレして筋肉質な体になるには、今はやっていない行動を継続して続ける必要があります。
意図することよりも、「意図した行為を継続して行う」ことが一番問題になります。
なぜ、やろうと決めたことができないのか、継続することができないのでしょうか。
それは、人間には、ホメオスタシス(恒常性)という性質が備わっているからといわれます。
ホメオスタシスは。ホルモンの働きによって、体温、血圧、脈拍や呼吸数などを一定に保ち、生命を維持する性質です。
いつもと同じ状態にすることで、生命を安心して維持することができるのです。
ただ、ホメオスタシスは同じ状態を保つのは得意ですが、いつもと違った状態に変化する時には邪魔になってしまいます。
別の状態に変化しようとした時に、ホメオスタシスによって、元に状態に戻ろう、今までと同じでいようと働いてしまうのです。
まさか身体が変化を嫌がっているなんて思いもしません。人間は意識、精神や心を重視して、身体を下にみる傾向があります。身体の声を聞くことができないために、病気や過労で倒れる人も少なくありません。
人間には、交感神経、副交感神経とい人間が意識でコントロールできない分野があります。自律神経とよばれ、この神経が狂ってしまった状態を自律神経失調症などと呼んでいます。
自律神経失調症になってしまうと、不眠、動悸、倦怠感、など様々な身体の不調がでてしまいます。
それから、人間が把握できる意識を顕在意識とよび、気づくことができない意識を潜在意識や超意識と呼んでいます。
このように、私たちには自律神経や潜在意識といった、自分ではコントロールできない領域が備わっています。
この意識できる部分とできない部分があるので、意識できる部分だけで物事を決めても、自分をコントロールしきれないことがあります。
潜在意識が顕在意識と違うことを考えていたら、ホメオスタシス機能以上に、内部分裂しているため、顕在意識で決めたことを続けることは難しいです。
それなのに、自分の意思が弱いからだ。自分がダメだからできないんだと思ってしまうことになり、本来人間に備わった性質なのに、自分の性格や能力がダメなんだと誤解してしまうのです。
しかし、逆にいうと、潜在意識や超意識などの意識を顕在意識と同じ方向を向けることができたら変化することは難しくありません。
いかに潜在意識の中にある思い込みや体の思いを読み取って、顕在意識と潜在意識、意識と身体が喧嘩したり、対立しないようにすることが大事になります。
潜在意識にある思いに、どうやって気づくことができるのか、気づいたらどうやって変えていくのか、まだまだ検証中ではありますがわかったことを書いていきます。